The After Party

ライブの打ち上げに、こっそり同席する感覚。ミュージシャンの本音が聞こえる特等席へ、ようこそ。

アンナ・マレェ | 第1話:「動く」ということ

2026年3月25日

アンナ・マレェ さとレックス(以下さとレ): 改めまして、今日よろしくお願いします。

アンナ・マレェ(以下アンナ): よろしくお願いします。

さとレ: 場の雰囲気として、打ち上げ会場に読者の方がこっそり覗き見しているような体でやりたくて。ちょうど昨日、南柏areでご一緒したので、設定に近い状態でいられるかなと思っています。

アンナ: そうですね。確かに。

さとレ: アンナさんのパフォーマンスって、いつも「祈り」だなと思って見ているんですよね。初めてお聞きになるリスナーの方にご説明すると、即興で歌いながら、バレエをベースにした即興舞踊でステージから客席までを使って、踊りながら演奏しながら……というのがアンナ・マレェさんのスタイルなんですよね。

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アンナ・マレェ | 第2話:はじまりの話

2026年3月25日

alt text さとレックス(以下さとレ): 少し基本的なところもお聞きできますか。アンナさんって、子供の頃どんな子でした?

アンナ・マレェ(以下アンナ): ちょろちょろしている子でしたね(笑)。じっと座っているのが苦手で。チャイムの5分前になっても気づかないで、「なんでみんな校舎に向かって走っているんだろう」と思いながら遊び続けて、チャイムが聞こえてから「やべえ戻んなきゃ」みたいな。気まぐれで、わがままで、一貫性がない。今振り返っても、そういう子でしたね。

さとレ: 勉強と運動はどっちが得意でした?

アンナ: 運動は苦手でした。勉強は小学校の頃はまあまあいけたんですけど、中学で算数が数学に移った頃からわけわかんなくなって(笑)。

さとレ: 音楽を始めたのはいつ頃ですか?

アンナ: 活動を始めたのが2014年です。水戸ソニックの上にある参丁目劇場という、焼き鳥もカレーも美味しいライブバーみたいな小さなスペースがあって、そこでカラオケの音源に合わせてカバーを歌うところから、細々と始めていきました。

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アンナ・マレェ | 第3話:愛してるよ、とセッション

2026年3月25日

さとレックス(以下さとレ): ちょっと唐突な話なんですけど、アンナさんにお礼を言いたいことがあって。ライブのMCで「愛してるよ」って言うようになってくれたじゃないですか。

アンナ・マレェ(以下アンナ): そうなんです。

さとレ: 昔のポッドキャストで話したことがあって——「お前死ね」みたいなことは気軽に言えるのに、「愛してるよ」と気軽に言い合う方が恥ずかしいっていうのはおかしくないか、もっと言っていこうよ、と。今でもポッドキャストの締めは「愛してるよ」で締めているんですけど、それがアンナさんに伝わって、MCで言ってくれるようになったとしたら、ちょっとだけ世界を変えられたんじゃないかなと思って。すごく誇らしくて。

アンナ: 90EASTの月一のYouTube番組で、小川周二さんとさとレックスさんがゲストで来られた回に、「意識的に愛してるという言葉を言うようにしていた時期があった」とおっしゃっていて。それがすごく心に残っていたんです。勝手にお借りする形になってしまったんですが、MCの最後に言うようになりました。

最初は「わけのわからない世界でも、それでも愛してるって無理やり叫ぶぜ!」みたいな感じだったんですけど、言っているうちに変わってきて。最近はもう、本当に愛しいなって自然に言えるようになってきた気がします。言葉が心持ちを変えるって、本当にあるんですね。

さとレ: こちらこそお礼を言いたいです。


さとレ: 「愛してるよ」が言いにくいのはなんでだろうと考えると、

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