ギタリスト・田中太郎が語る、音楽と日常のグルーヴ
「打ち上げって、ライブの延長戦みたいなもんですよね」
取材の冒頭、田中太郎さんはビールを一口飲んでそう言った。都内某所のライブハウスでの演奏を終え、機材を片付けた後の彼は、ステージ上とは違う柔らかい表情をしていた。
音楽を始めたきっかけ
「中学の時に、友達の家でDeep Purpleの『Smoke on the Water』を聴いたんですよ。あの有名なリフね。で、『これ俺にも弾けるんじゃね?』って思って、親にねだってギター買ってもらって」
最初に買ったギターは、近所の楽器店で見つけた中古のストラトキャスター。当時3万円だったそうだ。
「今思うと、ネックが反ってて弦高もめちゃくちゃだったんですけど、当時は何も知らなくて。それでも毎日夢中で弾いてましたね」
その後、高校でバンドを組み、大学ではジャズ研に所属。様々なジャンルを経験しながら、今のスタイルを確立していった。
The Groove Makersとの出会い
現在のバンド「The Groove Makers」は、2年前に結成された。メンバーとの出会いは、意外な場所だった。
「実は、コンビニのレジで知り合ったんですよ(笑)。ベースの山田が店員で、俺が『お箸ください』って言ったら、『あれ?あなたギター弾く人ですよね?』って。前のバンドの時に、たまたま山田が客として来てたらしくて」
音楽の趣味が合い、セッションを重ねるうちに自然とバンド結成へ。「無理に合わせようとしなくても、自然にグルーヴする感じが良いんですよね」と田中さんは語る。
打ち上げでの定番
ライブ後の打ち上げで、必ず頼むものがあるという。
「枝豆とレモンサワーですね。これがないと始まらない。演奏終わった後の塩分とクエン酸が、体に染み渡る感じがするんです」
打ち上げでは、反省会というよりも、次への期待を語り合うことが多いそうだ。
「『今日のあのフレーズ良かったよね』とか、『次はこんな曲やってみたい』とか。前向きな話ばかりですね。失敗したことも、笑い話になる。それが打ち上げの良いところ」
これからの音楽活動
今後の目標を聞くと、意外な答えが返ってきた。
「大きな会場でやりたいとか、有名になりたいとか、そういうのはあんまりないんですよ。今のメンバーと、今来てくれるお客さんと、良い音楽を続けられれば、それで十分かな」
そう言いながらも、目は輝いている。
「でも、地方ツアーはやってみたいですね。北海道とか九州とか、色んな場所で演奏して、その土地のお酒と料理を楽しみたい。打ち上げが本番みたいな感じで(笑)」
取材の最後、田中さんはこう締めくくった。
「音楽も、人生も、グルーヴが大事。無理せず、自然体で。そうすれば、良いことが起こるんじゃないかって思ってます」
The Groove Makers 次回ライブ情報
2月10日(土)19:00開演
渋谷 Music Bar “Groove”
前売り2,500円 / 当日3,000円(1ドリンク付)