The After Party

ライブの打ち上げに、こっそり同席する感覚。ミュージシャンの本音が聞こえる特等席へ、ようこそ。

ドラマー・鈴木花子が語る、リズムとビールと人生と

2026年1月20日 • 鈴木花子

「ビールって、4拍子じゃないですか?」

取材開始早々、鈴木花子さんは不思議なことを言い出した。グラスを持ち上げ、テーブルに4回軽く叩く。

「ほら、コン・コン・コン・コン。ビールジョッキの音って、完璧なリズムなんですよ」

ドラムとの出会い

花子さんがドラムを始めたのは、大学に入ってから。それまで音楽経験はほとんどなかったという。

「友達に誘われて、軽音サークルの新歓ライブを見に行ったんです。で、ドラマーの人がめちゃくちゃかっこよくて。『私もあんな風に叩きたい!』って、その場でサークル入会を決めました」

最初は、スティックの持ち方すらわからなかった。

「8ビートが叩けるようになるまで、2ヶ月くらいかかりましたね。最初は腕が痛くて、筋肉痛で寝れない日もあった。でも、初めてバンドで合わせた時の感覚が忘れられなくて。『あ、これだ』って思ったんです」

リズムの哲学

花子さんには、独自のリズム論がある。

「人生もリズムだと思うんですよ。速すぎても、遅すぎてもダメ。ちょうど良いテンポで生きることが大事」

打ち上げでも、この哲学は健在だ。

「飲むペースも大事です。急いで飲むと酔っ払っちゃうし、遅すぎると冷めちゃう。ビールは最初の2杯が勝負。その後は、ゆっくりハイボールに切り替えます」

バンドメンバーとの関係

The Rhythm Collectiveは、5人組のファンクバンド。結成3年目を迎える。

「メンバーとは、家族みたいな関係ですね。良い意味でも、悪い意味でも(笑)。ケンカすることもあるけど、音を出せば一つになれる」

一番印象に残っているライブを聞くと、即答だった。

「去年の夏フェスですね。野外ステージで、夕暮れ時に演奏して。お客さんも最高に盛り上がって。その後の打ち上げで、メンバー全員で泣きました。嬉し泣きです」

好きなビール

打ち上げで必ず頼むのは、「とりあえず生」。

「最初はやっぱり、生ビールじゃないと。喉が乾いてる時の最初の一口が、一番美味しいんですよ。その後は、クラフトビールを色々試すのが好きです」

最近ハマっているのは、IPAだという。

「苦味が強いから、最初は苦手だったんですけど、今は逆にそれがクセになって。ドラムもビールも、最初の印象と違って、深く知ると面白いんですよね」

これからの挑戦

今後の目標を聞くと、意外な答えが返ってきた。

「ソロドラムのライブをやってみたいんです。他の楽器がない状態で、ドラムだけでお客さんを楽しませる。めちゃくちゃ難しいけど、だからこそやってみたい」

そして、もう一つ。

「全国のライブハウスで、色んな打ち上げを経験したいです。その土地の美味しいお酒とご飯を食べながら、地元のミュージシャンと交流する。それが、私の夢ですね」

取材の最後、花子さんはこう言った。

「音楽は、人と人を繋ぐリズム。打ち上げは、その余韻を味わう大切な時間。だから、私は打ち上げも含めて『ライブ』だと思ってます」


The Rhythm Collective 次回ライブ情報
2月15日(木)20:00開演
新宿 Live House “Beat”
前売り3,000円 / 当日3,500円(1ドリンク付)

鈴木花子 ソロパフォーマンス
3月1日(金)19:30開演
下北沢 Music Space “Drums”
前売り2,000円 / 当日2,500円(1ドリンク付)